先日のブログにも書きましたが、
色々耐えられなくなってしまい、
なかば勢いで会社を退職する事を決意しました。
退職するにあたり、僕が次の道として考えていた選択肢は、
- 転職
- 独立
- 学校に通う
という3つのもの。
30代。いきなり転職するにしてはなかなか厳しい状況です。
かといってコネなし、スキルそこそこで独立するのもかなり厳しい。
そこで僕は、
新たに公共職業訓練校に通うという事を選択する事にしました。
学校や誰も積極的に教えてはくれないけれど、
実は日本にはありがたい支援制度があります。
職業訓練校と雇用保険、支援制度を
きちんと理解し制度を活用する事ができれば、
生活費の支援金をもらいながら、ほぼ無料で新たなスキルを身に着ける事ができます。
人生何が起こるかわかりません。
万が一、唐突に失業状態になる事があっても
途方に暮れたり、自暴自棄になる前に
日本の失業に関するセーフティーネットを知っておきましょう。
目次
ハローワーク職業訓練校
給付金を貰いスキルを身につけて再起!
職業訓練校に通えば、雇用保険の失業給付期間の延長など様々な支援が受けれられます。
職業訓練校に通う事ができれば、
教材費以外は無料で、スキルや資格を身につける為の勉強ができるという事はもちろん、
- 失業給付を受けられるまでの3ヶ月間の待機期間が無くなる
- 訓練期間中は継続して失業給付が受けられる
という待遇を受ける事ができます。
職業訓練の多くは3〜4ヶ月の期間設定ですが、
コースによっては、1年〜3年の期間の訓練もあります。
1年の職業訓練の受講が決まった場合は、失業給付の期間が1年間に延長されます。
また、失業給付を20日分受けた状態で4ヶ月の訓練の受講が決まれば
合計4ヶ月と20日間、失業給付を受ける事ができます。
(※基本的には雇用保険の給付日数の2/3に相当する日数分が残ってなければ受講できない様です。)
また、職業訓練に通う為の交通費も支給されます。
自己都合退職した場合の雇用保険の失業給付について
失業を経験した事のない方にはあまりピンとこないかもしれませんが、
通常、雇用保険の加入期間が「1年以上10年未満」で自己都合で退職した場合、
雇用保険の失業給付は、
3ヶ月の待機期間 + 90日(3ヶ月)
となります。
例えば、この条件で3月に退職した場合、
4月〜6月は失業給付が出ない待機期間となり、
7月〜10月が失業給付がようやく支給される期間となります。
もし貯金がなければ、給付が始まるまでの3ヶ月間は収入がゼロの状態となり、
なんとかアルバイトするなりして繋いでいかなければなりません。
また、給付が始まったとしても期間は3ヶ月しかないので、
その間に就職を決めなければ、どうしようも無くなってしまいます。
●ハローワーク失業後の生活に関する情報
「雇用保険の基本手当は、どのくらいの期間、受給できるのですか?」
職業訓練校は、誰でもいつでも通える訳ではありません
職業訓練校に通う事は、この様に多くのいい事があります。
ただし、もちろん誰でもいつでも受講できるという訳ではありません。
職業訓練を受ける為には、
ハローワークから受講指示を受ける
(ハローワークから受講の必要があると認定してもらわなければなりません。
これまでの経歴と全く関係の無いコースは受講は難しい様です)
↓
入校願書を提出
(学歴、職歴、志望動機などを記載した書類の提出)
↓
入校選考
(筆記試験+面接など)
↓
合格すれば入校決定
という過程をクリアしていかなければなりません。
また、常に希望のコースが希望の期間にあるとは限りません。
失業中で無くてもハローワークは登録、利用できます。
事前にハローワークに行って調べたり、相談したりして情報を集めておく必要があります。
もし気になるのなら一度お近くのハローワークに行ってみる事をオススメします。
WEBデザインの基礎スキルは
職業訓練でも身につける事ができる
Webデザインの能力は職業訓練で身につけた
実は、
僕は過去にも4ヶ月の職業訓練校に通った事がありました。
そこでWEBデザインに必要な
- HTML
- CSS
- Photoshop
- Illustrator
- WEBデザインに必要な基礎知識
などのスキルを再度勉強したり、新たに身につけた経験があります。
新卒で採用された会社が半年で倒産。
フリーターからの再起をかけて職業訓練を受講
僕が過去に職業訓練校に通う事になったきっかけとして、
新卒で入社した会社が半年ほどして倒産する事になり、
フリーターとして過ごす事が余儀なくされた本当に苦しい時期があった
という経緯があります。
僕はチラシやパンフレット等の紙媒体のデザイン制作業務に必要な
イラストレーター、フォトショップなどのスキルはすでに習得していたものの、
新卒で採用後、ほどなくして会社が倒産した事もあり経験もほとんど無く、
フリーターをしていたのでブランクもあり、
スキルも当時はそれほど高くないという状況でした。
そんな状況に陥っていた僕は、
新たにチラシや広告やパンフレットなどを制作するグラフィックデザイナーとしての
再就職はなかなか難しいのが現状でした。
また、時代の流れ的にも電子化が推し進められており、
どんどん紙媒体ものが無くなっていき、
グラフィックデザイナーの求人も急激に減っていっている時代でした。
しかし、それとは逆に、Web制作業務の求人はそこそこ増えてきていました。
グラフィックデザイナーとしての再就職は難しいけれど、
新たにWebサイトの制作スキルをプラスアルファで身につける事ができれば、
現状を打破し、デザイナーとして再起できる可能性がある事はわかっていましたが、
フリーターだった僕には、新たに学校に通える様な金銭的余裕も、
時間的余裕ももちろんありません。
そこで行き着いたのが、
職業訓練でほぼ無料で勉強をしてスキルを身につけるという事。
ハローワークに行き色々教えていただいた当時の担当者の方には、
今でも本当に感謝しています。
職業訓練の制度を活用して、
グラフィックデザイナーからWebデザイナーへ
職業訓練の制度を利用してグラフィックデザイナーからフリーターを経て、
Webデザイナーへの転職。
結果は運が良かった事もあり、
今まで苦しんでいたのが嘘みたいにトントン拍子にうまく行きました。
訓練校での勉強を通して、Webデザインの基礎的なスキルを身につける事ができ、
Webデザイナーとして無事に再就職を果たす事ができました。
実は雇用保険を払ってなくても職業訓練は受講できます。別の形で給付金も受けられる場合があります。
雇用保険受給者じゃなくても職業訓練は受ける事ができます。
僕が以前受講したWebデザインの職業訓練に通い始める前、
フリーターだった僕は雇用保険に加入していませんでした。
しかし、職業訓練に通い勉強する事ができました。
さらには、生活費として月に約15万円ほどの支援金をもらいながら通う事ができました。
誰も積極的に詳しくは教えてくれませんが、
実は充実した支援制度があります。
雇用保険に未加入だった場合の生活費の支援制度
生活費の支援金となる制度に
- 職業訓練受講給付金
- 求職者支援資金融資
という制度があります。
特定の条件を満たしていれば、
職業訓練受講給付金:10万円 + 求職者支援資金融資:5万円 =15万円/月
生活費としての支援金を受けながら、訓練に通う事ができます。
職業訓練受講給付金
「職業訓練受講給付金(求職者支援制度)」は、雇用保険を受給できない求職者の方(受給を終了した方を含む)が、ハローワークの支援指示により職業訓練を受講する場合、職業訓練期間中の生活を支援するための給付を受けることができる制度です。
職業訓練受講給付金の支給要件
1.本人収入が月8万円以下(※1)
2.世帯全体の収入が月25万円以下(※1、2)
3.世帯全体の金融資産が300万円以下(※2)
4.現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
5.全ての訓練実施日に出席している(※3)
(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上(※4)の出席率がある)
6.世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない(※2)
7.過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない※1 「収入」とlは、税引前の給与(賞与含)、事業収入、役員報酬、不動産賃貸収入、各種年金、仕送り、養育費その他全般の収入を指します(一部算定対象外の収入もあります)。
※2 「世帯」とは、本人のほか、同居または生計を一にする別居の配偶者、子、父母が該当します。
※3 「出席」とは、訓練実施日に全てのカリキュラムに出席していることをいいます。ただし、やむを得ない理由により訓練に遅刻・欠席・早退した場合で、1実施日における訓練の2分の1以上に相当する部分を受講したものについては、「1/2日出席」として取り扱います。
※4 「8割以上」の出席率とは、支給単位期間ごとに訓練実施日数から欠席した日数と「1/2日出席」した日数を控除して出席日数を算定(端数が生じた場合は切り捨て)し、支給単位期間ごとに訓練実施日数に占める当該出席日数の割合が8割以上であることを指します。
引用元:厚生労働省「職業訓練受講給付金(求職者支援制度)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/safety_net/44.html
求職者支援資金融資
「職業訓練受講給付金」を受給しても、その給付金だけでは生活費が不足する場合には、希望に応じて労働金庫(ろうきん)の融資制度を利用することができます。
●求職者支援資金融資のご案内
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000141728.pdf
引用元:厚生労働省「職業訓練受講給付金(求職者支援制度)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/safety_net/44.html
僕が以前フリーターを脱する為にハローワークに通っていた時、
こちらの2つの制度を案内してもらい雇用保険に加入していなかったにも関わらず、
15万円/月ほどの支援を受け職業訓練に通う事ができました。
求職者支援資金融資については、
4ヶ月の訓練を受ける為に約20万円ほどの融資を受けました。
求職者支援資金融資の受け取り金は融資金ですので、もちろん返す必要があります。
尚、僕が融資を受けた当時は、
卒業後半年以内に就職を決める事ができれば、半額は返済しなくて良いという融資でした。
新卒で入社した会社の倒産に巻き込まれ、フリーターになる事を余儀なくされた
スキルもお金も無く途方に暮れていた当時の僕には、
本当に助かったありがたい制度でした。
この辺りは一度確認してみて対象者に該当しそうな場合、
お近くのハローワークで相談を受けてみる事をオススメします。
公共職業訓練と求職者支援訓練との違い
意外とややこしくて混同してしまう、
公共職業訓練と求職者支援訓練の違い。
2つの違いは以下の様になります。
公共職業訓練
国や都道府県が運営しています。
基本的には雇用保険(失業給付金)を受ける事ができる人が対象となり、受講中は継続して失業手当を受けながら勉強、訓練を受ける事ができます。
雇用保険(失業給付金)を受ける事ができない人も受講はできますが、雇用保険(失業給付金)は給付はされません。
期間:3~6ヶ月、1~2年
場所:公共職業訓練校、または民間専門学校など
募集時期:6ヶ月コースは年2回、1年コースは年1回
求職者支援訓練
民間の教育訓練機関が厚生労働大臣の認定を受けて実施ししています。
雇用保険(失業給付金)を受ける事ができない人が対象となっています。
※ハローワークに確認したところ、雇用保険の被保険者や受給資格者でも受講できる場合もある様ですが、公共職業訓練の様に、受講中に継続して失業手当を受ける事ができないとの事でした。
期間:3~6ヶ月
場所:民間専門学校など
募集時期:各専門学校で、それぞれほぼ毎月募集がある
気をつける点は、
公共職業訓練は募集期間が限定されている点で、
1年間コースなら4月の開講に合わせて12月〜3月に年に一回の入校選考という形になっています。
求職者職業訓練に関しては、それぞれの専門学校が厚生労働大臣の認定を受けて行っている訓練になります。
その為、比較的期間が短いものの、毎月どこかの専門学校で募集があり入校時期をシビアに考えなくても大丈夫です。
また、
求職者職業訓練は、訓練期間中の失業給付金延長措置が受けれない
という事。
ハローワークの方に確認したところ、
雇用保険の被保険者や受給資格者でも受講できると言われましたが、
公共職業訓練の様に、受講中に継続して失業手当を受ける事ができないのは注意してくださいとの事でした。
【まとめ】支援制度を知って活用できれば、失敗しても人生やり直せます。
という事で、
30代にして会社を退職する事となってしまい、
雇用保険を活用し新たに職業訓練を受講する事を決めた中で、
過去の紆余曲折の中で得た経験、知識を思い出し、
職業訓練や支援制度の解説をしてみました。
新たにボクが受講を考えているコースは
PHPなどのWebプログラミングを学ぶ事のできるコース。
まずは希望のコースの入校試験の突破を目指し、
しばらく頑張っていきたいと思います。
まだ右も左も分かっていない過去の20代の頃、
新卒で入った会社の倒産に巻き込まれ、
唐突に無職になりどうしたらいいかわからず、本当に苦しい時期がありました。
小さなデザイン事務所だったので、雇用保険もきちんとしておらず、
皆んなが華々しく社会で活躍していく中、本当に毎日生きる事に必死で辛い日々でした。
もし同じ様な方がいたら、是非この記事を道しるべに、
こういう方法、支援制度もあるんだよという事を知ってもらえたら幸いです。
「Webデザインやプログラミングに興味はあるんだけど、本を読んでてもちんぷんかんぷんでできる気がしない…。」
無料体験コース開催中!オンラインプログラミングスクール「TechAcademy」
僕もそうでしたが、Webデザインやプログラミングは、最初の基礎を身につけるまでが本当に一番大変です。
ただ、キチンとした基礎を身につける事ができれば、あとは独学でも様々な言語に手を広げていく事ができます。
今の時代、YoutubeやWebに無料の有益な情報もたくさんあるので、しっかりとした目標を見定めて勉強すれば独学も不可能ではないです。
ただ、ネットは有益な情報もあれば微妙な情報も混在しているので、どうしても回り道になったり独特なやり方が身についてしまったり、といったデメリットもあります。
僕も最初は独学でプログラミングスキルを身につけようとして何度も挫折してきました。
もし独学で苦戦しているなら、最初はスクールの力を借りるのも1つの選択肢です。
「最短でプログラミングスキルを身に付けたい。」
「間違いのない、しっかりとしたプログラミングの基礎を勉強したい。」
「一緒に切磋琢磨できるプログラミング仲間が欲しい。」
「スキルを活かした場所や時間にとらわれない新しい時代の生き方をしたい。」
そういった方は、実績のあるオンラインスクールを一度無料体験してみることをオススメします。
プログラミングのオンラインスクールも探せば色々選択肢があります。
その中でも圧倒的な知名度を誇る
無料コースを試してみてやめるもよしですし、手応えを感じれば、まずはその勢いで基礎を固める事を目指してみるのもアリです。
まずは1つの言語の基礎をしっかり身に着ける事ができれば、様々なプログラミング言語の習得の難易度も一気に下がります。
スキルは奪われないし裏切りません。
その中でもプログラミングスキルは将来に希望もあり、単純にできる様になるととっても楽しい上に、人生の助けにもなります。
登録は5分もあれば十分できます。独学で行きづまったり、モチベーションが保てず挫折した経験のある方は、とりあえず