- プログラミング初心者だけど、Javaシルバーの試験の難易度を知りたい。
- Javaプログラマーの資格試験ってどんな感じ?
- ブロンズとシルバーの資格どちらを選択するべき?
この記事はそんな方へ向けて書いています。
本記事の内容
- 初心者プログラマにとって資格取得の難易度は低くないけど取得は可能。
- 勉強は王道書籍の「紫本」「黒本」をこなせば合格できる。
- Javaシルバー資格の概要。
- 試験の受験から合格までの体験談。ややこしい申し込みに注意。
- Web系プログラマ志望でもJavaの勉強はかなり為になる。
- ブロンズとシルバーで迷ってるならシルバーの受験がオススメ。
- 受験バージョンはSE8がとりあえず無難。
Javaシルバーの合格証
試験に無事に合格する事で得られるPDFの合格証です。
その他にJavaシルバーのデジタルバッジなども合格する事で手に入れる事ができます。
2019年9月、「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8 認定資格」いわゆる「Javaシルバー」の資格に合格する事ができました。
プログラミングについてはほぼ初心者から勉強を始め、約1ヶ月ほどの勉強で無事に合格する事ができました。
僕自身、受験する前は受験料が結構高額な事もあり、「難易度ってどんなレベルなんだろう?」「ブロンズ、シルバーの資格どちらを受けるべきなんだろう?」「何度も受けれる金額ではないから、一発で合格したい。」そうした思いから調べる事に無駄に時間を費やしてしましました。。
同じ様な事でお調べの方へ向けて、実際に僕自身が体験したJavaシルバーの資格試験についての体験談や感想などを備忘録として記事にしておきます。
目次
「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8 認定資格」の取得の難易度は?
僕の素直な感想としては、なかなか難しかったです。
資格の取得を決めた時から、約1ヶ月の間しっかりと勉強しました。
僕は簿記などを始めいくつか資格をもっていますが、
それらと比べて理解や合格の自信がもてるまで、勉強に結構時間がかかりました。
僕の資格取得前のプログラミングについての知識はというと、Webデザイナーとしてhtmlやcssはそれなりに書けるけど、ガチのプログラミングに関してはなんとなく触れた事はある、という状態から望みました。
「プログラミングの知識なしの状態からはじめて、取得は無理な資格なの?」
といったらそういう訳でもありません。
なぜなら、プログラミングの内容の理解はもちろん必要ですが、出題される内容の範囲がきちんと絞られている試験だからです。
また、公認テキストや問題集で勉強を進めれば、初心者でも段階的に理解していける様につくられています。
その為、予想外な内容の問題が出題されるという事も少なく、問題集でしっかり対策して試験に挑む事で、初心者でも取得は可能です。
javaシルバー試験の内容はどんな感じ?
Javaシルバーの問題の内容としては、プログラミング用語の知識問題をはじめ、記載されたプログラミングを実行するとどういう結果が得られるか?
といった様な問題が出題されます。
「これが、こうなって、こうなるから、、」
と頭の中と紙とペンを使って考え、解答リストの中から正解を選択するといった形式の試験です。
なお、解答リストの中から正解を一つ選ぶ、といったシンプルな選択問題という訳でもありません。
プログラムを実行してエラーにならないものはどれかを問題によって複数選ぶ必要があったり、引っ掛け問題が多くあったりと、Javaのプログラムの挙動をきちんと理解していないと正解できないといった内容の問題が出題されます。
単純にまる暗記だけで合格できる分けではなく、
「Javaの挙動のルールの暗記」+「プログラミングの記述を見ての読解力」
が必要になります。
これまで暗記だけででなんとか乗り切れた様な資格試験もありましたが、そういった意味で勉強になかなか苦労した資格になりました。
しかしその分、
はじめはチンプンカンプンどころか、拒否反応さえも感じていたプログラミングコードが、資格に合格できるレベルの点数が取れる様になり改めて眺めてみると、驚くほど理解しながら読める知識が身についている事を実感できました。
詳しい問題の内容はJava試験を受けるにあたっての王道の勉強本、
にざっと目を通していただくとイメージが湧くと思います。
僕も上記2冊を使って勉強をしました。
王道の勉強本と言われているだけあって、実際の試験でギャップを感じる事もなく資格試験に望む事ができました。
java試験の概要
試験名 | Java SE 8 Programmer I |
---|---|
試験番号 | 1Z0-808 |
試験時間 | 150分 |
問題数 | 77問 |
合格ライン | 65%以上の正解 |
試験料 | 26,600円(税抜) |
試験方法 | CBTによる選択式 |
試験範囲 |
|
試験場所 | ピアソンVUE社の公認テストセンター https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/oracle.aspx |
実施機関 | OLACLE(オラクル) https://education.oracle.com/ja/home |
1ヶ月で受かるためにした勉強方法。
僕がJavaシルバーの資格を取得する為にした勉強方法はこんな感じです。
Javaブロンズ紫本を一通り読みながら問題を解く。
↓
Javaブロンズ問題集の黒本の問題を一通り問題を解く。
↓
Javaシルバー紫本を一通り読みながら問題を解く。
↓
Javaシルバー問題集の黒本の問題を一通り問題を解く。
こんな流れで勉強しました。
まず、javaの入門試験としてのjavaブロンズの解説本と問題集、ブロンズの「紫本」「黒本」を使用して勉強をしました。
その後にjavaシルバーの「紫本」「黒本」を使用して勉強をしました。
javaブロンズの資格については日本特有の資格になり、シルバーと内容も重複している部分が多いです。
なので、勉強期間を短縮したい方はいきなりシルバーの解説本を使用して勉強しても問題ないと思います。
僕はプログラミングの初心者という事もあり、念の為ブロンズから勉強をしてみました。
使用した書籍はオラクルのjava資格取得のための王道本、いわゆる「紫本」と「黒本」で勉強しました。
紫本はまず解説があり、その章の終わりに問題が数問あり、最後にいくつかの模擬問題があるという構成の本になります。
黒本は問題がメインの書籍になり、まず問題があり回答の解説を見ながら勉強をするという内容の書籍になります。
すでJavaのプログラミング経験や知識がある方は、黒本のみの使用で十分合格を目指せる内容になっていると思います。
勉強に使用した書籍
実際にjavaシルバー試験を受けてみた感想や私見
出鼻をくじかれるややこしい申込み
javaの資格試験はいくつか実施している機関があるのですが、開発元であるoracle(オラクル)が実施している世界共通で能力が認定されるオラクルの資格試験を申し込みをしています。
javaの試験を受けるにあたり、もちろん試験の申し込みをする必要があるのですが、javaの試験の申し込みはこれまで受けてきた資格試験の中でも一番無駄にややこしかったです。
申し込みのややこしいポイントは、「オラクルの試験」を「ピアソンVUEで実施」しているというところです。
オラクル認定試験はピアソンVUE社の公認テストセンターなどで受験する必要がある為、
- オラクルのアカウント
- ピアソンVUEのアカウント
の2つのアカウントを作成し、それらのアカウントを紐付け、受験を申し込む必要があります。
資格試験の申し込みの為に「これで合ってるよね??」とググりながら申し込んだのは初でした。
また、日本では「javaブロンズ、シルバー、ゴールド」などの名称で呼ばれる事が多いですが、これが試験の正式名称ではありません。
元となるWebサイトが英語サイトという事もあり、試験の申し込みサイトで「Javaシルバー」と検索しても該当の試験は出てきません。。
「Oracle | オラクル認定試験」と検索窓で検索すれば、olacle認定試験のトップページにいき、そこから「試験一覧」を選択、「Oracle ソフトウェア ハードウェア」、「Java」と選択していけば該当の試験にたどり着く事ができます。
Javaシルバー試験の正式名称(JavaのバージョンSE8の場合)は、
「1Z0-808-JPN: Java SE 8 Programmer I」
となります。
試験番号にJPNがないものは、日本語以外の英語などでの受験になるので注意が必要です。
また、Javaのバージョン別に試験が違ったりもします。
試験料も他とは比べものにならないほど高いので、万が一間違えてしまうと大きな出費になってしまいます。
紫本、黒本のいずれかがあれば、申込方法や正式名称の簡単な解説が付いていますので、申込みの前はうっかり間違えないように確認してみてください。
ちなみに、Javaは2019年9月の時点で「SE13」が最新のバージョンでしたが、現時点で一番幅広く使われているので「SE8」のバージョンを受験したらよいと詳しい人から聞いたので、僕はSE8のバージョンの試験を受験しました。
淡々と進行する試験当日
試験は事前に最寄りの受験可能施設にて、空いている時間を選択して申し込みます。
ですので、自分で指定した日が試験日になります。
試験はビルの一室のパソコンを並べられた部屋で受験しました。
指定した時間の少し前に試験会場に到着し、受付の方に試験の予約している旨をつたえて受付をします。
渡された紙に自分の名前などを記入し、その場で顔写真を撮影されました。
受付を済ませて、予約した試験の時間まではまだ少し時間はありましたが、もう試験を受けますか?と聞かれ、少し予約より時間は早かったですが試験を受ける事ができました。
雰囲気自体は狭いビルの一室にパソコンが2列に並べられており、すでに何かしらの受験を受けている方もチラホラいました。
試験は個々で指定した試験を、会場のパソコンを使用して、それぞれの日時に受けるというスタイルです。
そのため、人の入れ替わりも頻繁にある為、若干気が散る中の受験になります。
パソコンの操作すこし戸惑いましたが、専用のアプリケーションを動かして受験するという形になります。
開始、終了の合図がある訳でもなく、パソコンの指示に従って淡々と問題をとき試験が終了します。
試験の結果の確認については、帰りの電車の中ですぐに確認できました。
正直思ったより苦戦してしまい自信はなかったのですが、無事に85点ほどの点数を獲得して合格する事ができました。
試験費も高かった為、絶対に落ちたくなかったのでひと安心の中帰る事ができました。
何故プラグラミングのJava言語を選んだの?
プログラミング初心者にJavaの勉強はオススメです。
「Javaはもう古い」
「Web系にJavaは必要ない」
といったツッコミがされそうですが、
なぜ数あるプログラミング言語の中からJavaの資格試験を受けたかというと、Javaは様々なプログラミング言語に通じる基本的なプログラミングの考えと、オブジェクト指向を学ぶ事ができるからです。
僕自身はもともとグラフィックデザイナーからスタートし、今は主にWebデザインをしています。
ただ、JavaScriptやPHPはなんとなく簡単な事はできるものの、ハッキリとは理解はできておらずモヤモヤした状態が続いていました。
そこで、
「プログラミングの基礎を身に付けためにJavaを勉強するのは良い。」
と聞き今回思い切ってJavaの資格取得を目標に、Javaの勉強をしてみました。
勉強してみた感想はというと、
「勉強して良かった。」
といまヒシヒシと感じています。
これまでプログラミングについての基礎知識もなくWeb系のプログラミング言語を理解しようと時間をかけていましたが、それはルールも分からずに試合をしているスポーツ選手の様なもの、という事を思い知らされました。
キッチリとしたプログラミングの基礎を周到しているJavaの知識をベースとして身につけた事で、javascript、PHP、Rubyで書かれたコードを見た時に、圧倒的な理解度の違いと、習得スピードのアップを感じる事ができています。
プログラマーを目指す方はもちろん、Web系のプログラミングの習得を目指している方もJavaの勉強はオススメです。
「JavascriptやPHPを使いこなして、バリバリ機能的なWebサイトを作りたい!」
「Web系のプログラミング言語を覚えようとしたけど挫折した。。」
そんな方も、少し回り道に感じるかもしれませんがJavaの勉強をする事で、結果的により早いスピードでプログラミング言語を身に付ける事ができるんじゃないか?と感じています。
ブロンズとシルバー、どちらを受験すべき?
ブロンズはとばしてシルバーからの受験で良い。
僕がもし知人から相談されたらそう答えます。
僕はJavaの資格試験で
「ブロンズ、シルバー、試験の内容は大差なさそうにに見えるけど、どちらを受けたらいいんだろう。」
という悩みがありました。
僕は一応ブロンズとシルバーの両方を勉強した結果、シルバーの試験を選択して受験し、無事に合格する事ができました。
まず、ブロンズとシルバーでは試験で問われる内容の範囲の多くが重複しています。
ブロンズとシルバーではどう違うかをざっくり言うと、ブロンズと比べシルバーの方が問題が出題されるコードが長めになり、もう少し詳しい仕様について問われたり、引っ掛け問題が増える。
という感想です。
また、Javaブロンズは日本特有の資格なのに対し、Javaシルバーは国際的な世界共通の資格という違いがあります。
なので、プログラミング初心者がJavaブロンズの取得を目指して勉強するなら、どうせならシルバーを取る事をオススメします。
ブロンズの内容が理解できるほど勉強ができたのなら、あと少し頑張ればシルバーの取得はできます。
といっても引っ掛け問題や、より詳しい仕様についての内容を問われるのは不安だと思います。
ただ対策は簡単で、公認の問題集を一通り勉強すればほとんど大丈夫です。
勉強や理解度の違い、取得を目指す時期にもよる所はありますので、もちろん一概には言えませんが、もし僕が知人に相談されたら間違いなくまず「シルバー」の取得を目指す事をオススメします。
SE8でいいの?バージョンは何がいいのか問題
2019年現在、急激にJavaのバージョンアップデートが進んでおり最新のバージョンが12に上がっていました。
試験はSE7、SE8、SE11と受験するバージョンが選択できる様になっています。
「そこでぶち当たったのが、受験のバージョンは何にしたら良いの??」
という事。
正直この辺りについては僕自身あまり詳しくないので断言はできかねますが、受験前にJavaを扱ってきた方々にアドバイスを聞くと、
「最新のバージョンだから良いという訳ではなく、一番広く普及しているバージョンのSE8の受験が無難。」
という回答をいただいたのでSE8で受験しました。
話を聞く限りではとりあえずSE8で問題はなさそうですが、気になる方は一度詳しく調べてみる事をオススメします。
Javaシルバー資格取得の為に使用した書籍
最後に、僕がJavaシルバーの資格を取るために使用した書籍をご紹介致します。
使用した書籍は下記4冊です。
僕が勉強に使用した書籍はJava資格勉強本の王道解説テキスト「紫本」「黒本」で、念の為ブロンズから勉強を始めたのでブロンズ版の紫本と黒本を使用しました。
シルバーの黒本だけでも、しっかり勉強すれば十分に合格できるラインまで知識を付ける事はできると思います。
よければ参考にしてみて下さい。
まとめ:Javaシルバーの資格取得は、初心者には結構大変だけど勉強する価値はある。
ほとんどプログラミングができない状態から、約1ヶ月でJavaシルバーの合格までの道のりの体験談の備忘録でした。
なかなか大変でしたが、プログラミングの基礎的な考えやオブジェクト指向の考えを、Javaの資格試験を通じて身に付ける事ができたのは、たとえ試験に合格してなかったとしても、良い経験になりました。
そのおかげで、最近はPHPやjavascriptも以前と比べ格段に理解して扱える様になってきていると体感しています。
プログラミング初心者の方にとっては、決して片手間で簡単に取れる資格ではありませんが、Javaのプログラムをきちんと理解したい、本気でプログラミングをはじめたい、そんな方にはとてもオススメの資格試験です。
ぜひこの記事が、プログラミングスキルを身に着け新たな挑戦へのきっかけや、プログラミングスキルを身に付け収入アップへの足がかりのお力添えにしていただく事ができれば幸いです。
「Webデザインやプログラミングに興味はあるんだけど、本を読んでてもちんぷんかんぷんでできる気がしない…。」
僕もそうでしたが、Webデザインやプログラミングは、最初の基礎を身につけるまでが本当に一番大変です。
ただ、キチンとした基礎を身につける事ができれば、あとは独学でも様々な言語に手を広げていく事ができます。
今の時代、YoutubeやWebに無料の有益な情報もたくさんあるので、しっかりとした目標を見定めて勉強すれば独学も不可能ではないです。
ただ、ネットは有益な情報もあれば微妙な情報も混在しているので、どうしても回り道になったり独特なやり方が身についてしまったり、といったデメリットもあります。
僕も最初は独学でプログラミングスキルを身につけようとして何度も挫折してきました。
もし独学で苦戦しているなら、最初はスクールの力を借りるのも1つの選択肢です。
「最短でプログラミングスキルを身に付けたい。」
「間違いのない、しっかりとしたプログラミングの基礎を勉強したい。」
「一緒に切磋琢磨できるプログラミング仲間が欲しい。」
「スキルを活かした場所や時間にとらわれない新しい時代の生き方をしたい。」
そういった方は、実績のあるオンラインスクールを一度無料体験してみることをオススメします。
プログラミングのオンラインスクールも探せば色々選択肢があります。
その中でも圧倒的な知名度を誇る
無料コースを試してみてやめるもよしですし、手応えを感じれば、まずはその勢いで基礎を固める事を目指してみるのもアリです。
まずは1つの言語の基礎をしっかり身に着ける事ができれば、様々なプログラミング言語の習得の難易度も一気に下がります。
スキルは奪われないし裏切りません。
その中でもプログラミングスキルは将来に希望もあり、単純にできる様になるととっても楽しい上に、人生の助けにもなります。
登録は5分もあれば十分できます。独学で行きづまったり、モチベーションが保てず挫折した経験のある方は、とりあえず