「Webクリエイター能力認定試験エキスパートの資格試験について知りたい。」
「試験の体験談や難易度を知りたい。」
「これからWebデザイナーを目指したい、Webデザイナーとして目に見える資格を取りたい。」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
2019年7月、
約1週間ほどの勉強でWebクリエイター能力認定試験エキスパートの資格試験をほぼ満点で合格する事ができました。
僕はITパスポート、カラーコーディネーター、知的財産管理技能検定など様々な資格を一応持っているのですが、そんな資格マニア?な僕のWebクリエイター能力認定試験を受けてみた感想はというと、
難易度は低めの取りやすい資格。
と感じました。
Webクリエイター能力認定試験には「スタンダード」と「エキスパート」と2種類の認定基準試験がありますが、上位認定基準のエキスパートでも資格取得の難易度は低めだな、と感じました。
「あまり取りやすいと資格だと、取得の意味ないんじゃない?」
となりそうですが、Webクリエイター能力認定試験の公式テキストの内容はとてもしっかり作られており、Webデザインの基礎を勉強するにはいい資格だな、と感じました。
僕も資格試験を受けるまでは、HTML5についてはザックリとしか知識はなかったのですが、Webクリエイター能力認定試験の勉強を通じて HTML5についてしっかり勉強する事ができ、これまでフンワリしていた知識をスッキリさせる事ができました。
「Webデザイナーを目指したいけど、何から手をつけたら良いのか分からない…。」
「何となく身につけているWebデザインの知識を、今一度しっかり勉強し直したい!」
そんな方へオススメの資格試験です。
そんなWebクリエイター能力認定試験について、資格の取得検討している方や、試験をすでに控えている方へ向けて、もう少し詳しく概要や、実際に試験を受けてみた体験談を残しておきます。
目次
Webクリエイター能力認定試験エキスパートとは?
試験の概要
- Webサイト制作のデザイン能力およびWebページのコーディング能力を認定する試験。
- 特別な理由が無い限りは「HTML5対応版」の受験がオススメ。
Webクリエイターに必要とされる、Webサイト制作のデザイン能力およびWebページのコーディング能力を認定する試験です。
試験のバージョンが、HTML5対応版、XHTML1.0対応版、HTML4.01対応版と3種類ありますが、
「どれを受けたら良くわからない…。」
という方は、特別な理由がない限りは現在のHTMLの最新バージョンの「HTML5対応版」のを受験をオススメします。
Webクリエイター能力認定試験の認定基準は、
- スタンダード
- エキスパート
の2種類あります。
スタンダードは60分の実技試験になり、エキスパートは実技試験に加えて知識問題が出題されます。
試験日程と実施場所
「試験会場」は公式サイトより自分で最寄りの会場を探して受験。
「試験日程」は受験予定の会場により違うので事前に確認を。
試験日程は、試験を実施している会場の日程によります。
また、受験場所は公式サイトより実施している最寄りの会場を選択して受験する事になります。
会場によっては毎週開催していたり、開催日程が少なかったり、とマチマチです。
まずは、公式サイトより最寄りの試験会場を選択して調べてみる必要があります。
実施機関
「Webクリエイター能力認定試験」は、サーティファイの開催している民間資格です。
試験を実施している機関は、
です。民間企業の実施している民間資格です。
試験方法
- 試験方法はパソコンを使用し、試験用のソフトウェアを使って受験。
- パソコンやエディタなどの環境は事前に会場に確認を。
- エキスパートでは知識問題20分、実技問題はWebページ作成ソフトを使用で90分です。
受験はパソコンを使用して試験を受ける事になります。
鉛筆と紙を使ってマークシートを塗りつぶして…といった試験ではないのでご注意下さい。
どんな環境でどんなエディタを使ってコーディングするのか、というのは事前に受験を検討している会場に確認をとっておいて下さい。
受験にあたり、なれない環境で操作方法が分からない…となってしまっては元も子もないので注意しておきましょう。
ちなみに僕はWindows10の環境でネットビーンズのエディタを使って受験しました。
受験はサーティファイの受験専用のソフトウェアを使用して進めていく事になります。
エキスパートの試験では、最初に選択式の知識問題が出題されます。
知識問題の試験時間は20分です。
4択の問題をラジオボタンをチェックしていく形で回答していきました。
知識問題が終わったあとに実技問題が始まります。
実技問題の試験時間はテキストエディター使用で受験すると110分、Webページ作成ソフトを使用して受験すると90分です。
問題に合わせてエディタでコーディングをしていき、時間内に完成したものを提出して終了、という試験でした。
採点基準と合格基準
合格基準は、知識問題と実技問題の合計得点において得点率「65%」以上。
HTML5、CSSの文法を正しく使用しており、設問の指示に従ったコーディングが行われていれば、原則として減点されることはありません。
採点基準については、公式サイトにはこう書いてあります。
知識問題については、はっきり合っている、間違っているが分かりそうですが、コーディングの内容についての採点はある程度サーティファイの判断次第、となります。
このあたりは、公式テキストで勉強を進めてどの様な回答を正解としているのか見極める必要が若干ありますが、基本的には問題の通りに素直にコーディングしていけば良いという内容だったので、あまりナイーブに考えすぎる必要もない様に感じます。
合格基準については、
知識問題と実技問題の合計得点において得点率「65%」以上
で合格となります。
受験資格
試験を受ける為の受験資格は特にありません。
試験を受けるにあたっての受験資格ですが、
学歴、年齢等に制限はありません。
スタンダードを合格していなければエキスパートが受けられない、という事もないので、いきなりエキスパートを受けても問題ありません。
受験料
Webクリエイター能力認定試験エキスパートの受験料は「7,435円(税込)」
試験の受験料は、
- エキスパートの受験料が「7,435円(税込)」
- スタンダードの受験料が「5,806円(税込)」
です。
また、試験を受けるにあたり、試験形式や出題範囲を把握する為にも公式テキストを購入しての勉強は必要になります。
公式テキストが3,080円(税込)するので、合計で10,515円ほどは必要です。
資格試験では、公式テキストが頻繁に改定されていて、受験をしようとすると当年度版の最新版を購入しなければならない…。という事がよくあるのですが、Webクリエイター認定試験についてはそういった事もあまり無い様で、テキストや問題集に関してはうまく中古などを利用すればもっと安く試験を受け資格を取れると思います。
僕は「受験料」+「公式テキスト1冊」で無事に合格する事はできましたが、勉強してみて「それだけではちょっと心配…。」という方は、公式問題集も販売されているので、合わせて勉強してみても良いかもしれません。
また、公式サイトにちょっとしたサンプル問題もあります。
受験前には念の為目を通しておく事をオススメします。
※上記に記載している価格は2019年12月現在の価格です。時期により変更となっている可能性もあるのでご了承ください。
受験に必要なもの
- 受験票
- 筆記用具
- 本人を証明するもの(運転免許証、保険証のコピー等)
試験自体はパソコンを使用して受ける事になるので、受験会場に持っていくものに特に注意が必要なものはありません。
必要最低限な上記のものを用意して受験する事になります。
応募から結果通知までの流れ
1. 受験会場を検索する。
↓
2. 受験会場へ連絡・試験日時等確認する。
↓
3. 受験申込・受験料支払い(各試験会場宛)する。
↓
4. 受験する。
↓
5. 受験結果受領する。
Webクリエイター能力認定試験の応募から、結果受け取りまでの全体的な流れはざっくりと上記の流れになります。
まず、公式サイトより試験を開催している会場を検索して、その会場の試験開催日程を確認して応募をします。
その後に受験料を受験会場に支払います。
申し込みした会場で、申込みした日時に試験を受け、約1ヶ月後に受験結果の通知が来ます。
Webクリエイター能力認定試験エキスパートの難易度は?
取得の難易度は低めです。
僕はITパスポートを始め、IT、Web、デザイン、プログラミング系の資格をいくつか持っているのですが、Webクリエイター能力認定試験は正直なところ簡単と感じました。
僕はバックグラウンドとして、過去に3ヶ月ほどスクールで勉強経験と、Webショップ運営の仕事で簡単なコーディングをしてきた経験はありますが、同じ時に全くの初心者から受験していた方も合格した様でしたし、公式サイトで公表されている受験者の合格率も89.9%(2018年度平均合格率)あります。
そういった状況を含めて考えても、難易度は低いと言えると思います。
試験は知識問題と実技問題があるのですが、知識問題は公式テキストに掲載されている内容から出題され、それ以上の知識は問われなかった(はず)様に記憶しています。
ただ数問は、テキストにざっくり目を通していただけだったら結構見落としてしまいそうな細かい所からも出題されていたと記憶しているので、その部分は注意が必要です。
実技についてはそんなに悩む必要もなく、出題されている内容をそのまま入力すればOKという感じで難しくは無かったです。
実技試験については、他の試験には無い様なWebクリエイター能力認定試験ならではの実技試験という感じですので、そこは一応公式テキストの模擬問題を一度やっておいて慣れておいた方がよいと感じました。
試験の勉強方法や、合格に必要な勉強時間はどれくらい?
僕は約1週間の勉強で合格する事ができました。
勉強方法や勉強の時間分配はというと、
- 公式テキストを読みながらWebサイトをつくってみる。(2日)
- 知識問題の為、公式テキストで出題されそうな所を読む(1日)
- 模擬問題をやってみたり、実際の試験使うソフトウェアのサンプルをダウンロードして触ってみる(2日)
- 仕上げとして、1から3の勉強を通して気になった部分をもう一度やってみたり読みかえしたりしながら、不安がありそうなところを潰しておく。(2日)
という感じで勉強しました。
勉強は、基本的に公式テキスト1冊をしっかり一通りやるだけで十分対応できました。
公式テキストの内容が、テキストを読み進めながらWebサイトをつくっていくと基礎的なWebデザインの知識が勉強できる、という内容になっています。
素直にそれにしたがって勉強する事で、十分に試験に合格できる内容になっていました。
ポイントとしては、テキストにサラッと触れられているところでも知識問題で出題される可能性があるので、一応その事を念頭にしっかりと目を通しておいた方が良い、と感じました。
Webクリエイター能力認定試験を合格するために、使用した書籍など
僕がWebクリエイター能力認定試験を受験、合格に至るにあたり使用した書籍は、試験の実施機関であるサーティファイWeb利用・技術認定委員会公認の「Webクリエイター能力認定試験HTML5対応エキスパート公式テキスト」1冊のみの勉強で挑みました。
上記書籍で一応十分に合格するレベルに達する事はできましたが、
「心配だからもう少し勉強して挑みたい。」
という方は、実施機関であるサーティファイが出版している公式問題集「webクリエイター能力認定試験 エキスパート問題集 HTML5対応」もあるので、合わせてやっておけば盤石な状態で試験に挑めます。
Webデザイナーとして活躍できるスキルを最短で身につけるオススメの方法は?
「Webデザイナーとして活躍できるスキルを最短で身につけたい。」
「もっと踏み込んだ、現場で活躍できるレベルのスキルを身につける為の勉強方法を知りたい。」
「Webクリエイター能力認定試験を合格した後の、効率的な勉強方法知りたい。」
Webクリエイター能力認定試験は、Webデザイナーとして活躍する為の基礎となる勉強としてはとても良い試験です。
基礎的なHTMLや、CSSを使っての制作はWebクリエイター能力認定試験をパスする事で身につける事はできます。
ただ、バリバリのWebデザイナーとして活躍するには、Webクリエイター能力認定試験エキスパートを合格できたレベルでは正直まだまだ様々な知識が足りません。
具体的には、
- スマホやタブレットでWebサイトを見た時に最適に表示される用なレスポンシブデザインの知識。
- Webサイトに動きをつける為のJavaScriptの知識。
- フォームなどを動かす為のPHPやデータベースの知識。
- Photoshopやillustratorを使って、画像を処理したりバナーを制作するスキル。
などが必要だったりします。
独学で自分で計画やカリキュラムを考えて勉強していくのは、それだけでなかなか大変です。
もし本気で効率良く最短の期間でWebデザイナーへなりたい、と考えているなら、自分の将来への投資としてまずは、
教えてくれる教師はいなくても、もっと費用を抑えて独学でWebデザイナーへの道を歩みたい!という方は、UdemyのWebデザイナーコース
僕もこれまで基本的には書籍を買ったりして、独学で頑張って勉強してきましたが、最近はUdemy(ユーデミー)
各コースの通常価格は高めだったりしますが、(結構頻繁にある)セール期間を狙って講座を購入すれば、専門書籍より安く、充実した内容で、動画で実際にどうしているのかを確認しながら勉強できるので、
「理解できない…。」
「エラーの原因が分からずに挫折した…。」
という事も少なくなり、効率的に勉強ができるのでオススメです。
もし、
「Webデザイナーになりたいけど、どう勉強したら良いのか分からない。」
「もっと踏み込んだ、現場で活躍できるレベルのスキルを身につける為の勉強方法を知りたい。」
「Webクリエイター能力認定試験を合格した後の、効率的な勉強方法知りたい。」
そんな方は試しにやってみる事をオススメします。
まとめ:Webクリエイター能力認定試験は、Webデザイナーとして入り口の勉強には良い資格
Webクリエイター能力認定試験エキスパートを実際に受験してみて、Webクリエイター能力認定試験は、資格取得の難易度は低いながらも、Webデザインの基礎をきっちり学べる良い勉強になる資格試験だな、と感じました。
資格を持っている事でWebデザイナーとしての高いスキルを示す事ができる、というわけではないかもしれませんが、
「Webデザイナーを目指したいと考えているけど、何から始めていいのかわならない。」
「今一度、HTML5についてキッチリ勉強したい。」
そんな方にはオススメの資格試験です。
この記事が資格取得を目指している、検討している、といった方のご参考になれば幸いです。
「Webデザインやプログラミングに興味はあるんだけど、本を読んでてもちんぷんかんぷんでできる気がしない…。」
僕もそうでしたが、Webデザインやプログラミングは、最初の基礎を身につけるまでが本当に一番大変です。
ただ、キチンとした基礎を身につける事ができれば、あとは独学でも様々な言語に手を広げていく事ができます。
今の時代、YoutubeやWebに無料の有益な情報もたくさんあるので、しっかりとした目標を見定めて勉強すれば独学も不可能ではないです。
ただ、ネットは有益な情報もあれば微妙な情報も混在しているので、どうしても回り道になったり独特なやり方が身についてしまったり、といったデメリットもあります。
僕も最初は独学でプログラミングスキルを身につけようとして何度も挫折してきました。
もし独学で苦戦しているなら、最初はスクールの力を借りるのも1つの選択肢です。
「最短でプログラミングスキルを身に付けたい。」
「間違いのない、しっかりとしたプログラミングの基礎を勉強したい。」
「一緒に切磋琢磨できるプログラミング仲間が欲しい。」
「スキルを活かした場所や時間にとらわれない新しい時代の生き方をしたい。」
そういった方は、実績のあるオンラインスクールを一度無料体験してみることをオススメします。
プログラミングのオンラインスクールも探せば色々選択肢があります。
その中でも圧倒的な知名度を誇る
無料コースを試してみてやめるもよしですし、手応えを感じれば、まずはその勢いで基礎を固める事を目指してみるのもアリです。
まずは1つの言語の基礎をしっかり身に着ける事ができれば、様々なプログラミング言語の習得の難易度も一気に下がります。
スキルは奪われないし裏切りません。
その中でもプログラミングスキルは将来に希望もあり、単純にできる様になるととっても楽しい上に、人生の助けにもなります。
登録は5分もあれば十分できます。独学で行きづまったり、モチベーションが保てず挫折した経験のある方は、とりあえず